Lampert邸は、ドイツのマンハイム市の西方に位置し、南をぶどう畑に、他の3方は樫や栗の林に囲まれた美しい斜面にあります。庭の環境や展望はすでに素晴らしく、夜はブドウ畑の向こうにマンハイムの街明かりが写り、距離感も充分楽しめます。
日本庭園をという依頼で石塔呂、手水鉢は日本から取り寄せ、その他、植木等は現地で調達しました。あえて近景として、池とその中に手水鉢風の噴水を設け、すがすがしさと和のもつ柔らかさを雅に表現しました。美しく育った杉苔が和の空間構成に力添えしてくれています。四季折々の庭の表情は、心憎いほど微妙な美しさを感じさせ、日本でもまれな日本的な空間が生まれました。
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